完全無職中の入出力2ー左ききのエレン
集中できるって分野を見つけるっていうのが課題だなって思っていたところ’左ききのエレン’という漫画のなかにこれを見つけた。三種類の集中力に分けて類型化している。
この漫画はもともとcakesで連載されていたようですが今ではいろんなところで読むことができます。広告代理店で働くデザイナーが主人公なのですが、天才になれなかったすべての人へーーというメッセージが掲げられている通り普通の人に焦点があてられています。
広告代理店の生々しい現場が描かれていて感心したんですが、作者がそうだったんですね。なるほど。広告代理店のクリエイターってすごい人はすごいというからなぁ。圧倒的な差を感じるんでしょうね。
そんな環境で普通の人が生き抜くためにもがくところが非常にリアルに描かれていると思います。後半多少スーパーマン的になってしまうところもあるんですがウダツの上がらないサラリーマン的にはぐっとくるものがたくさんありました。
リメイクもされていて、実写ドラマ化もされているようです。知らなかったなぁ。
ただクリエイター、アーティストの表現したい欲求みたいなところはストーリーから端折られている気がする。才能の前にそこがそもそも普通の人とは違うと思うんだよな。なんだろインプットに対する反応がそもそも違うってところがあるように思う。そこは原作版を読むことで補えるかな。最初の方はとても上手いとは言えない画なんだけど(すいません)、表現したいことがあってそこに向かっていく様がもう普通の人とは別次元です。リメイクはきれいな漫画表現になっていると思いますが、内容の生々しさとともに表現衝動を感じることのできる原作版がいいかなぁと思います。